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長江俊和さんの著書「東京二十三区女(幻冬舎文庫)」の「品川区の女」考察(ネタバレ注意)。

こんにちは、ショウヘイです。

長江俊和さんの著書「東京二十三区女 (幻冬舎文庫)」を読みました。

東京二十三区女 (幻冬舎文庫)

品川区の女」の私なりの考察です。

その前の「江東区の女」の私なりの考察はこちらです。

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長江俊和さん。

この二十三区女は、長江俊和さんが書いています。

長江俊和さんといえば、放送禁止シリーズで有名な方です。

放送禁止 DVD封印BOX

放送禁止シリーズは、フジテレビの深夜に放送されていたドキュメンタリーに見えるドラマです。

とある理由で放送できなかったドキュメンタリー映像を、フジテレビの倉庫の中から見つけてきて、それを放映するという設定のドラマです。

放送禁止シリーズの面白いところは、ドキュメンタリーの映像を別の視点から見ると、まったく違う事実が浮かび上がるというもの。

私は、そんな放送禁止シリーズなど、長江俊和さんの作品が大好きです。

そんな放送禁止シリーズを手がけた長江俊和さんは、小説も書いていて「出版禁止」「出版禁止 死刑囚の歌」「掲載禁止」などがあります。

二十三区女 品川区の女の考察。

ここから、二十三区女品川区の女の考察に入ります。

これより、ネタバレになりますので、見たくない人は気をつけてください。

文庫版ページと、私が気になった事柄や思ったこと。

P297 警官の木内が、感じる視線。視線の主は。

P300 ある女性は、コーポの前の電柱の脇では佇み、マンションを見上げては独り言を呟いているように見えた。

P302 女性が見上げていたマンションは、二年前くらいに老人の自殺があった。

P303 女性が佇んでいたコーポでは、一年ほど前に30代の男性が心筋梗塞で亡くなっていた。マンションでの自殺も含め、事件性は無い。

P305 品川駅があるのは港区高輪3丁目。

ja.wikipedia.org

P306 鈴ヶ森刑場遺跡。

P308 南大井の火災現場で、木内を見つめる視線。

P309 火災現場に、あの女性は見つけられなかった。火災の原因は、不明。

P311 火災の翌日、あの女性が火災現場を見ていた。

P313 大森貝塚遺跡庭園。

shinagawa-kanko.or.jp

P316 大森貝塚遺跡庭園が、大田区大森ではなく品川区大井にある理由。

P317 大森貝墟は、大田区にある。

tokyo-trip.org

大森貝塚遺跡庭園と大森貝墟の碑の間の点線が、区境。 

P320 大森貝塚の食人風習説。 

designroomrune.com

P324 ヘンリー・フォールズ。指紋の研究者。

ja.wikipedia.org

P325 女性は、考古学の知識を好きで調べているわけではない。

P326 悲鳴の正体は。女性が消えたのは。

P328 視線の主と女性は、別か。

P332 車内の男女が暴漢に襲われた、通り魔事件。事件現場で木内は視線を感じた。助手席の女に飛びかかれた。

P333 助手席の女性は、藤川奈緒。3ヶ月前ほどに、現場近くに引っ越してきた。

P334 奈緒の証言により、徳山欣二というホームレスが通り魔事件の犯人として逮捕された。

P336 火災と通り魔事件は関連していると木内は感じているが、徳山には火災発生時、アリバイがあった。

P337 火災と通り魔事件では、木内は視線を感じた。

P339 P300と同じように、再び独り言を呟く女。

P341 東京について調べている女。

P343 八百屋お七。

ja.wikipedia.org

P343 江戸時代、処刑された罪人の4割はえん罪。

P344 大正4年の事件。えん罪事件の一例。

ja.wikipedia.org

P346 今起こっている事件は、過去の数々の出来事に由来する。

P346 女性は、原田凛々子。

P348 奈緒が通り魔事件の犯人。徳山はえん罪。

P353 奈緒の放火の理由。

P355 奈緒は、警官の木内に会いたいがために、放火などの事件を起こした。

P356 木内が視線を感じたのは、3ヶ月前から。奈緒の視線。

P358 大森貝塚の悲鳴は、奈緒。

P360 コーポでの男性の死亡事故について、凛々子は調べている。

P361 男性は禁忌の封印を解いたため、死亡した。

P361 凛々子は、男性の死の真相解明と、男性を成仏させるために呪いの根源を探している。

P364 男性は、先輩。先輩は幽霊となって凛々子についてきている。先輩は、島野仁

P364 「板橋区の女」の内容につながる。

私の考察。

この品川区の女で、この本はとりあえず完結。

が、話は続きそうで、実際続編が出てますね。

東京二十三区女 あの女は誰? (幻冬舎文庫)

東京二十三区女 あの女は誰? (幻冬舎文庫)

 

それはともかく、この「品川区の女」は、話の大部分が木内という警察官の視点で書かれています。

ほかの話と違って、凛々子は、脇役な感じですね。

話の内容は、読み進めていけば、全て解決していきます。

視線、悲鳴、火災、通り魔等はすべて奈緒という女性の、木内への思いから起こった出来事でした。

凛々子が、それらのピースをつなぎ合わせて、今回の謎を解明したという感じですね。

で、凛々子自身の話は、最後の方にちょろっと出てきますが、これがこの本全体の核心。 

あっさり言うと、これまでの話で出てきた先輩は幽霊でしたという大オチなんですが、それを思わせる記述はこれまでいろいろありました。

登場するたびに服が毎回同じだったり、凛々子の前にいつの間にか現れていつの間にか消えていくという感じは、幽霊そのもの。

また、凛々子との会話の中で、先輩が幽霊の存在を否定することを言った時の、凛々子の反応とか。

最後に、板橋区へ向かう話が出てきました。

つまり、最初の話だと思われた「板橋区の女」は、2話目なんですよね。

となると、「江東区の女」がこの本の最終話になるわけですが、これだと話は宙ぶらりんのまま。

結局、この本だけでは完結せず、東京二十三区女 あの女は誰? (幻冬舎文庫)を読まないわけにはいきませんね~。

…と、私は解釈しました。

あなたには”真実”が見えましたか?

東京二十三区女 (幻冬舎文庫)

東京二十三区女 (幻冬舎文庫)

 

以上、「長江俊和さんの著書 東京二十三区女(幻冬舎文庫)の品川区の女 考察(ネタバレ注意)」でした。