こんにちは、ショウヘイです。
麻耶雄嵩さんの著書「神様ゲーム (講談社文庫)」を読みました。
なかなか衝撃的な内容の推理小説でした。
神様ゲームの内容とか。
神様ゲームの、Amazonの内容紹介は、こんな感じ。
小学4年生の芳雄の住む神降市で、連続して残酷で意味ありげな猫殺害事件が発生。芳雄は同級生と結成した探偵団で犯人捜しをはじめることにした。そんな時、転校してきたばかりのクラスメイト鈴木君に、「ぼくは神様なんだ。猫殺しの犯人も知っているよ。」と明かされる。大嘘つき?それとも何かのゲーム?数日後、芳雄たちは探偵団の本部として使っていた古い屋敷で死体を発見する。猫殺し犯がついに殺人を?芳雄は「神様」に真実を教えてほしいと頼むのだが……。
私が読んだのは、文庫版です。
文庫版は、2015年7月に出ている、猫の表紙のものです。
実は、その前に、2012年に講談社ノベルスで出ています。
その時の装丁は、こちら。
そして、さらに遡ること、2005年には、単行本版の神様ゲームが出ています。
実は、過去に、私はこの単行本版の神様ゲームを図書館で見つけ、読んだのが最初。
単行本版の神様ゲームはハードカバーで、80年代に小学校の図書館に置いてあったような江戸川乱歩のミステリー小説のような雰囲気の本です。
しかし、この神様ゲームの内容は、かなりエゲツない内容で、すごく嫌な感じにさせられる部分が含まれるので、とてもじゃないけど小学生が読む内容ではないなと思います。
大人のミステリーだと思います。
神様ゲームの感想。
ネタバレの内容や解説は、いろいろなサイトで出ているので、今さら書いてもどうかなと思い、あまり書きません。
少しだけ書くと、私としては、やっぱり神様の言うことは間違いないということだと思います。
主人公の芳雄が推理していて、犯人の目星をつけていましたが、その人は犯人ではなく、神様による天誅が、すなわち犯人を指しているんだと思います。
個人的に共感した感想としては、こちらのサイトの考察が私の思いと近いと思います。
それにしても、読み終えてモヤモヤっとする小説。
神様が言っていることが正しいはずなのに、そうではない気もするし…。
未だに、犯人は結局一体誰なんだという議論があります。
内容の後味の悪さと、モヤモヤとした結論が、この作品の魅力なんですけどね。
個人的には、面白かったです。
ちなみに、私が手に入れた文庫版の神様ゲームの表紙は、これでした。
この表紙は、文庫版である猫の表紙の上に被せられたカバーです。
最近、こういう二重にカバーがついている本って、たまにありますよね。
表紙の絵を見ると、真ん中の男の子の表情は、下がり目でへの字口。
浮かない顔をしている男の子の横に、顔のない男女…。
この男女は、男の子よりも背が高いということは、大人…親か…。
これが、なにを意味しているのか。
なんとなく、この物語の核心に近いところを表現しているような感じがします。
以上、「麻耶雄嵩さんの著書 神様ゲームを読みました」でした。