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長江俊和さんの著書「掲載禁止(新潮文庫)」の「杜の囚人」考察(ネタバレ注意)。

こんにちは、ショウヘイです。

長江俊和さんの著書「掲載禁止 (新潮文庫)」を読みました。

掲載禁止 (新潮文庫)

その中の「杜の囚人」について、その考察です。

ネタバレがあるので、注意してください。

掲載禁止とは。 

この掲載禁止は、長江俊和さんが書いています。

長江俊和さんといえば、放送禁止シリーズで有名な方です

放送禁止 DVD封印BOX

放送禁止 DVD封印BOX

 

放送禁止シリーズは、フジテレビの深夜に放送されていたフェイクドキュメンタリー(ドキュメンタリーに見えるドラマ)です。

とある理由で放送できなかったドキュメンタリー映像を、フジテレビの倉庫の中から見つけてきて、それを放映するという設定のドラマ。

放送禁止シリーズの面白いところは、ドキュメンタリーの映像を別の視点から見ると、まったく違う事実が浮かび上がるというものです。

そして、この掲載禁止。

掲載禁止の原罪SHOWマンションサイコについては、記事を書きました。

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掲載禁止 杜の囚人の考察。

ここから、掲載禁止 杜の囚人の考察に入ります。

これより、ネタバレになりますので、見たくない人は気をつけてください。

文庫版ページと、私が気になった事柄や思ったこと。

P111 杜の囚人…は、ただの森とは違い、神社を囲むような木立を意味することもあります。また、囚人は監獄に収容された罪人をイメージしますが、という字は「感情や考えがあるものに拘束されて、自由な発想を妨げられる」という意味もあります。この作品では、こちらの意味じゃないかと思います。「しゅうじん」と読むのではなく、「とらわれびと」なのではないか、と。

P112 ビデオカメラによる撮影が、この物語の根幹。このカメラ映像を見ているのは…。

P113 シャギーラグは、こんな感じ。

Jiyaru ラグ カーペット 円形 ラグマット ホットカーペット 120cm シャギー 丸い マット マイクロファイバー 絨毯 ブランケット チェアマット 折り畳み 滑り止め付き 床暖房対応 ホワイト

P116 孝雄の書斎兼寝室に設置されたカメラ。俯瞰でとらえているということは、もともと設置していたものか。誰が設置したものなのか。

P117 雑草を刈っていたら出てきた、黒い飛沫のついた石。血か?

P119 竹藪の中の古井戸。

P121 この別荘では何度も殺人事件が起こっていると、市場の人が噂していた。

P123 兄妹のおばあちゃんの家には井戸があり、よく遊んだ。その思い出話を美知瑠がするのだが、その頃の美知瑠はとても幼かったと孝雄は指摘する。

P124 美知瑠は古井戸の水を飲み、孝雄は水をなめる。

P125 また書斎兼寝室に設置されたカメラの映像。そこに現れた美知瑠はカメラを持っていないようだ。

P126 美知瑠が持参した、郷土史のコピー。この別荘が、もとは神社であり、殺人事件が過去に実際に起っていたということが判明。平成に入ると新興宗教の教祖が…。

P127 怒る孝雄。怒る理由は?

P128 嗚咽する孝雄。泣く理由は?

P128 美知瑠は孝雄の妹を演じている。孝雄は自分が孝雄であると頑なに信じている。これは、本当なのか?

P129 カメラに先生と問いかける美知瑠。先生は誰か?

P129 ホメオパシー理論。

kotobank.jp

病気の症状および患者・患畜の状態に応じて、その症状と類似した症状を引き起こす物質からできた薬(レメディと呼ばれる)を使って治療を行うこと

美知瑠が言うには、実際に起こった出来事を孝雄につきつけることにより、その出来事を思い出させるよう促すことをホメオパシー理論の精神医学への応用としているようである。その真偽は、よくわからない。

P129 美知瑠は、孝雄に、信者を死に追いやった新興宗教の教祖である越智修平であるということを思い出させたい。

P130 孝雄は、美知瑠にこの別荘のことをどう思っているか聞いている。

P132 割れた花瓶。その破片を拾う孝雄と、その様子を後ろから観察するように見つめる美知瑠。

P134 割れた花瓶について美知瑠を疑う孝雄。孝雄は、美知瑠に何か言おうとして、やめる。何を言おうとしていたのか。

P135 花瓶が割れたのは、美知瑠の偽装。

P135 「大いなる悪意」

P135 美知瑠の最終目的は、孝雄に自分が越智修平であることを思い出させ、犯した罪を認めさせること。

P136 蝿が飛んでいる。

P137 美知瑠の逞しい後ろ姿。

P138 黒い飛沫のついた石は、祭祀場。

P139 この祭祀場で何が行われていたかを美知瑠に聞かれ、怒る孝雄。

P140 美知瑠が言うには、祭祀場で越智修平は信者たちを撲殺した。

P142 祭祀場を見つめる孝雄。何を考えているのか。

P143 原始信仰により、飢饉や天災から逃れるため、祭祀場で生贄が行われてきた。 

P144 原始信仰を、越智修平は自らの邪教に悪用し、信者を撲殺し、古井戸に捨てた。

P146 古井戸の水で作ったご飯とみそ汁。これを食べた孝雄が無言になったのはなぜか。

P147 美知瑠のカメラによって、祭祀場で孝雄が榊を振ってなにやら唱えている姿をとらえる。孝雄の目的は?

P148 祭祀場から古井戸へ向かう孝雄。なぜ古井戸へ向かったのか。

P148 孝雄が行った”儀式”は、美知瑠が言う、孝雄が越智修平の記憶を取り戻して行われた儀式のことなのか。

P151 「やはり悪魔は存在する。大いなる悪意の固まりとして、ここに蔓延している」とは、誰が言った言葉か。

P151 野太い唸り声は、誰の声か。

P153 美知瑠は、「私は、私は」 と続けて何が言いたかったのか。

P153 美知瑠は、誰に襲われたのか。孝雄なのか、それ以外の別の者なのか。

P153 美知瑠の部屋にも隠しカメラが設置してある。 

P155 孝雄の「何か思い出したか」は、何を意図しているのか。

P157 孝雄は、美知瑠が自分のことを越智修平だと思いこんでいると、先生に電話している。先生とは?美知瑠がカメラに語りかけていたのも、先生だが。

P157 孝雄は美知瑠を彼と呼び、その彼こそが妹の美知瑠の夫である越智修平だと言っている。

P159 美知瑠の告白「じんるいのさいせいとみらいのだいしょうとして、このてで、つまを」

P160 孝雄の悲鳴と骨が砕ける鈍い音が、何度か。何度かということは、誰かに襲われたのか。

P160~P161 この杜の囚人の肝になる段落。二人の男の話。

P161 二人は、先生と呼ばれる男と若者。

P161 「お義兄さんの悲鳴」ということなので、この若者こそが越智修平であろう。悲鳴の何がまずいのか。

P161 自分を教祖だと思い込んだ信者。

P161 「人類の再生と未来の代償として、私は…」とあるが、私は…の続きは?

私の考察。

そんなに登場人物が多くない物語なのですが、頭の中がゴチャゴチャになってしまいそうな物語。

登場人物を整理すると…

孝雄 丹羽孝雄は翻訳家であり、妹の美知瑠を夫であり新興宗教の教祖である越智修平に殺された。

美知瑠 丹羽孝雄の妹。新興宗教の教祖である越智修平に殺された。

信者(名無し) 自分を新興宗教の教祖であると思い込んでいた信者。自分が美知瑠であると偽装した。孝雄を越智修平だと疑った。

先生 新興宗教の教祖越智修平と組んだ知恵者。弁護士か?

若者 越智修平。

美知瑠が持参した郷土史のコピーを見せられて、孝雄が怒ったり泣いたりするシーンは、越智修平によって殺された妹のことを思い出したからなのだと思います。

また、祭祀場で何が行われていたかを美知瑠に聞かれ、孝雄が怒ったのも同様の理由なのでしょう。

祭祀場で孝雄が榊を振ってなにやら唱えていたのは、不浄を取り除くためのお祓いを行っていたのでしょう。

地鎮祭みたいなものかもしれません。

また、妹の鎮魂のためであったのかもしれません。

美知瑠の描写で、逞しい後ろ姿とか野太い唸り声とか、少し男性を匂わせる部分がありますね。 

先生と越智修平の共謀によって、孝雄と美知瑠に扮した信者もろとも葬ろうと画策した物語だと思います。

先生は、孝雄にも美知瑠にも、お互いにお互いの記憶を呼び戻させる術を授けていて、どちらとも連絡をとっていたようだ。

古井戸で孝雄と美知瑠が格闘した後、美知瑠を襲ったのは先生か越智ではないだろうか?

また隠しカメラは、先生か越智が設置したものではないかと思います。

ビデオの最後に、孝雄の悲鳴と骨が砕ける鈍い音が何度か聞こえたのは、孝雄が先生か越智によって亡き者にされたということなのだと思います。

疑問は、美知瑠を装った信者は、自分を教祖だと思っていた、つまり越智修平だと思っていた。なのにもかかわらず、孝雄に越智修平だと白状させようとしていたということ。

信者は、自分が越智修平なのに、孝雄も越智修平だということになると、一人の人間が二人になったみたいで矛盾したように思えます。

これは、信者は教祖と越智修平を別々の人物と捉えていたからなのかなと思います。

信者は、自分を教祖だとは思っているが、越智修平であるとは思っていない。

越智修平は別の宗教の教祖だと思っていたということなのでは、と思います。

ちょっと、このへんはよくわかりません。

あと、最後に越智修平が「人類の再生と未来の代償として、私は…」の続きは何なのでしょうか。

人類の再生と未来の代償とは、言い換えると、人類が未来に向けて一皮むけるための犠牲ということだと思います。

それを踏まえると、「私は」の続きは、「生贄をする(し続ける)」なのではないかと思います。

美知瑠を装った信者を越智修平だと囚われていた孝雄、孝雄こそが越智修平でありまた自分は教祖だと囚われていた、美知瑠を装った信者、人類の再生と未来の代償として生贄を行うという教祖越智修平。

題名の「杜の囚人」を考えると、それぞれの人物は、感情や考えがあるものに拘束されて、自由な発想を妨げられた人たち、つまり「囚人とらわれびと)」だなと思うのです。

(先生は、越智修平の単なる協力者なのか何なのか、よくわかりませんが。)

…と、私は解釈しました。

「あなたには”真実”が見えましたか?」

掲載禁止 (新潮文庫)

掲載禁止 (新潮文庫)

 

以上、「長江俊和さんの著書 掲載禁止(新潮文庫)の杜の囚人考察(ネタバレ注意)」でした。