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長江俊和さんの著書「掲載禁止(新潮文庫)」の「原罪SHOW」考察(ネタバレ注意)。

こんにちは、ショウヘイです。

長江俊和さんの著書「掲載禁止 (新潮文庫)」を読みました。

掲載禁止 (新潮文庫)

その中の「原罪SHOW」について、その考察です。

ネタバレがあるので、注意してください。

掲載禁止と放送禁止と出版禁止。 

この掲載禁止は、長江俊和さんが書いています。

長江俊和さんといえば、放送禁止シリーズで有名な方です

放送禁止 DVD封印BOX

放送禁止 DVD封印BOX

 

放送禁止シリーズは、フジテレビの深夜に放送されていたフェイクドキュメンタリー(ドキュメンタリーに見えるドラマ)です。

とある理由で放送できなかったドキュメンタリー映像を、フジテレビの倉庫の中から見つけてきて、それを放映するという設定のドラマ。

放送禁止シリーズの面白いところは、ドキュメンタリーの映像を別の視点から見ると、まったく違う事実が浮かび上がるというものです。

そして、そんな放送禁止シリーズを手がけた長江俊和さんの著作が、出版禁止 (新潮文庫)です。

出版禁止 (新潮文庫)

出版禁止 (新潮文庫)

 

出版禁止の考察については、以前書きました。

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この出版禁止も、放送禁止の要素が盛り込まれ、別の視点から見ると、まったく違う事実が浮かび上がるような仕掛けがしてあります。

そして、この掲載禁止はどうなんでしょうか。

掲載禁止 原罪SHOWの考察。

ここから、掲載禁止 原罪SHOWの考察に入ります。

これより、ネタバレになりますので、見たくない人は気をつけてください。

文庫版ページと、私が気になった事柄や思ったこと。

P7 原罪SHOWの「原罪」とは、キリスト教で、最初の人間アダムとイブが神にそむいて犯した罪を意味し、子孫である人間は生まれながらにその罪を負うとされています。その罪とはなにか?この原罪SHOWの中では、ところどころキリスト教の要素が見え隠れしています。

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P9 「Ki」後述。

P9 男勝りの性格とあるので、主人公は女性とわかる。

P9 主人公は30歳のテレビ局の報道部所属。同じ所属のリサーチャーK女史は、2つ年下。

P15 「明日を生きるための死」…人の死を見ることができるツアーの主催者。

P19 「明日を生きるための死」の取材について知っているのは、K女史とIプロデューサーの二人だけ。

P19 築地のG局と有明のY局は、汐留のジャイアンツの局ということで日本テレビとお台場のヤクルトスワローズの局ということでフジテレビか?

P19 築地の男性ディレクターが、先に動いているらしい。

P20 「Ten」後述。

P20 十日は、7月10日。

P21 主人公はハードディスク内蔵のビデオカメラを持って、ツアーに参加した。

P22 神奈川県立緑川中学校とあるが、緑川=グリーンリバーで、グリーンリバー事件を連想。グリーンリバー事件は、ゲイリーリッジウェイという男による連続殺人事件…なんですが、たぶん関係ないかな…。

P23 佐藤芳子(さとうよしこ)の偽名が、アナグラムになっているんじゃないかと推理してみたけれど、分からなかった。

P25 ツアー客は5名、あと運転手とガイドがバスに乗っている。

P29 何も起こらないため帰ろうとする。

P31 バスから農夫の表情が判別できない、絶妙な距離でショウが行われる。

P32 毛布の中に入っていたのは男性とはわかるものの、その顔や服装はわからない。

P33 農夫が毛布の男に話しかける。

P34 主人公をじっと見つめる、毛布の男。

P40 なぜ、ショウが行われる場所や時間を、ツアー主催者は知っていたのか。

P41 「K2」後述。

P41 次の日に、ショウとして行われたことが事件となって明るみになる。遺体は炭化していて、所持品から資産家の加地六郎(かじろくろう)とわかった。

P44 警察によって犯人は、加地の姪の元夫である木下守(きのしたまもる)であると特定された。木下は否認している。木下は加地から借金していた。木下のアパートから凶器が見つかっている。

P45 Iプロデューサーいわく、犯人捜しが、我々の仕事ではない。

P46 Iプロデューサーは、撮影した映像を警察に提出するつもりはない。放送したいが、まだ主人公の取材が中途半端だと言う。

P47 主人公は、取材を進めることにした。

P47 凶器の血痕と加地のDNAは一致。

P48 加地は、裏社会と繋がっているらしい。また、多額の負債をかかえているらしい。

P49 加地は、妻子と疎遠であり、別居状態。

P49 棺の小窓が閉じられ、加地の顔がわからない。というか、炭化しているということなので、顔を見たとしても多分判別できない。

P52 木下とツアー主催者とのつながりは何一つ見つからない。そのため、主人公はツアー主催者に取材を申し込むことにした。

P54 「Show」後述。

P54 月が変わってもう十日とあるが、何月なのか。ここから、自分を「私」と呼ぶ表現がなくなる。

P54 キャバクラなどのポン引きに声をかけられるということは?

P55 ハードディスクに記録する最近のカメラは苦手…バスで使用したビデオカメラはハードディスクに記録するものであった。

P57 出迎えた主催者の男性。長髪に髭は、キリストっぽい出で立ちのような。

P63 ツアー主催者は、警察や闇社会と繋がっている。

P64 1か月前にツアーに参加したと告白する。そして、そのショウは海岸で行われた、と。バスで行ったのは山梨の山中ではなかったのか?

P65 本当に被害者は新聞に報道されている人物で、加害者は逮捕された人間なのか。

P66 依頼人は、報道されている被害者である。その被害者は、ある事情で自分の戸籍を抹消し、別の人間に生まれ変わりたがっていた。

P67 人の生き死にを見せ物にしているのは、テレビ局も同じ。重要な一文。

P67 「悔い改めよ。」キリスト教の言葉ですね。

P67 ツアーのガイドと思われる男に、バットで殴られてしまう。バットで殴られたのは、誰?

P68 そのまま山の中に運ばれてしまう。この場所は?

P68 農夫登場。農夫は、主催者である長髪髭男。

P69 人の死を見たいということは、原罪。

P70 主人公は自分のことを、僕と言っている。つまり男性である。「Show」の部分は、主人公は女性(佐藤芳子)ではなく、別の男性に入れ替わっている。この男性はテレビ局員で、何度か顔を合わせた女性主人公の顔を知っていたため、見つめていた。この男性は、築地のディレクターだと推測される。

「Show」の部分の時間軸がいつなのか。

ここで、「Ki」「Ten」「K2」「Show」がカギになる。

これ、このまま読むと、「キ」「テン」「ケーツー」「ショウ」。

この4つの言葉から連想されるのは、ズバリ、起承転結

つまり、時間軸を正しく並び替えると、「Ki」 「Show」「Ten」「K2」であることがわかる。

  1. 「Ki」女性主人公は、人の死を見ることができるツアーがあることを知る。
  2. 「Show」築地の男性ディレクターがツアー主催者のところへ行くが、捕らえられ、ショウの被害者になってしまう。
  3. 「Ten」女性主人公は、ツアーに参加し、ショウを見てしまう。
  4. 「K2」女性主人公は、ツアーや実際の被害者について更に取材を進めることになる。

「Ki」 と「Show」は、時間が重なっている部分があります。

私の考察。

ツアー主催者である「明日を生きるための死」は、ある事情で自分の戸籍を抹消し、別の人間に生まれ変わりたがっている人の依頼を受けていた。

依頼した加地の目的は、自分を死んだことにして、多額の負債をチャラにしたいということ。

また、疎遠になっている妻子との関係を断ち切るためではないだろうか。

死んだことにするための身代わりとして、取材を申し込んできたマスコミの人間を生贄にした。

ツアー主催者は、闇社会と繋がっていて、闇社会が依頼人の橋渡し役になっているようだ。

加地も闇社会と繋がっていたようだ。

また、ツアー主催者は警察とも繋がっているので、被害者を別の人物に偽装することができた。

DNA鑑定で、被害者を加地本人だと断定できてしまうのは、警察にツアー主催者と繋がっている人がいるからだと思われる。

また、女性主人公の上司であるIプロデューサーも、そのツアー主催者との繋がりがあるのではないかと疑う。

というのも、ショウのビデオを見せられた際に、Iプロデューサーは警察にこのビデオを提出しなかった。

このビデオが特ダネであるとはいえ、犯罪行為が行われている重要な証拠になるわけで、普通これを警察に提出しないものなのか。

また、取材が中途半端だと言い、引き続き、取材を進めるように、女性主人公に告げた。

これは、ツアー主催者と女性主人公を接触させて、男性ディレクターと同様な生贄にするための誘導なのではないだろうか?

となると、同僚のK女史もグルなのではと疑わしく思えてくる。

やけにK女史が持ってくる、ツアーについての情報が詳細で、これも生贄への誘導の一つなのではと思ってしまう。

Iプロデューサーが巧みにK女史に吹き込んだのかもしれない。

では、なぜツアー主催者は、こんなことをしているのか?

原罪を悔い改めさせるため?

テレビ局がやっている、人の生き死にを見せ物にするようなことが原罪であり、それを悔い改めさせるためなのかもしれない。

ツアー主催者の言うことや表現は、キリスト教的なものがあり、一種の宗教とも思われる。

その宗教観と現代社会の原罪と思われるものを繋ぎ合わせたカルトであり、その原罪に手を下すことが、ツアー主催者の宗教活動なのかもしれない。

で、闇社会、警察などに属するいろいろな人がその宗教の信者ということか。

あくまで、私の推論なので、はっきりとしたことはよく分かりません。

まさに、「事実を積み重ねることが真実に結びつくとは限らない」、放送禁止のような話だなと思いました。 

「あなたには”真実”が見えましたか?」

掲載禁止 (新潮文庫)

掲載禁止 (新潮文庫)

 

以上、「長江俊和さんの著書 掲載禁止(新潮文庫)の原罪SHOW考察(ネタバレ注意)」でした。