こんにちは、ショウヘイです。
宿野かほるさんの著書「ルビンの壺が割れた」を読みました。
本の内容は言えませんが、ともかく、うわ~と思いました。
「ルビンの壺」とは。
ルビンの壺については、ウィキペディアに載っていました。
背景に黒地を用いた白地の図形で、向き合った2人の顔にも大型の壷(盃)にも見えるという特徴を持つ。
ルビンの壺の絵は、「ルビンの壺が割れた」の表紙にも出ています。
向き合った2人の顔にも見えますね。
もっとも、割れたルビンの壺の絵なんですがね。
ルビンの壺が割れたを読む。
このルビンの壺が割れたは、いろいろなところで話題に上がっていました。
5時に夢中!では、中瀬ゆかりさんがエンタメ番付で紹介されていました。
また、アメトーーク!では、東野幸治さんがオススメとして紹介されていました。
このルビンの壺が割れたの評価は、賛否両論。
Amazonのカスタマーレビューを見ると、評価は星2.5。
星5つ~星2つまで付けた人がそれぞれ16%ずつだったのに対して、星1つと付けた人が36%w
評価は、この本の内容だけでなく、新潮社のこの本の宣伝の仕方がダメだという声も多かったです。
まぁ、たしかに煽りすぎてる感は否めませんが。
Amazonのカスタマーレビューの最初の方は、星5つの評価か多く、わりと絶賛されていたんだけどなぁ…。
私も読んでみようと思い、ルビンの壺が割れたを購入し、読みました。
内容に分厚さは無く、あっさり読めました。
私個人としての感想は、結構面白かったと思っています。
言っていることはデタラメではないのか?
私が感じたことを少々。
この中の登場人物が、真実を語っているのか、デタラメな嘘八百を並べているのかというのが気になりました。
なんとなく嘘っぽい話を語っているようで、いぶかしんでいました。
もちろん、それは真実なのかもしれません。
ただ、それ本当ですか?と言いたくなることもありました。
嘘をついてまでも、どうにかして何かを得たいという感覚は、わからないでもないです。
自分に興味を持って欲しい、わかってほしいという思いは、結果として嘘をつくという形で現れることもありうるなぁ~と思いました。
言っていることが赤裸々すぎないか?
話の中には、個人のことで、とても踏み込んだことが言及されています。
自分の赤裸々な話ではなく、他人の赤裸々な話を、その人に直接言っちゃいます?と思いました。
その人にとっては、隠しておきたい秘密であったり、真実であったりするわけですが、それを知っていたとしても普通の人はその人に直接そのことを伝えないわけで…。
例えば、太っている人に、太ってるね!とは言わない、真実ではあるけれど。
嘘をつくとは真逆の、あまりにも本当過ぎることを言ってしまうということも、やっぱり自分の欲求を押し出した結果なのかもしれないなと思いました。
普通の人が普通はしないという倫理の壁を飛び越えるほどの感情の揺れがあったのだなと思いました。
人の特徴。
人は、正しいことや間違っていることを状況を見ながら判断して、行動していると思います。
ただ、感情に弄ばれて、状況が読めなくなり、意味のないこと、無駄なこと、倫理的に許されないことをしがちなのだと思います。
この本の中で登場人物が語っていることが、本当なのか嘘なのかはともかく、感情の激しい動きによる変な行動や言動は、自分としても、どこか身につまされる思いでもあります。
人って、そういう特徴を持っているんだな、と。
にんげんだもの。
最後の一行。
最後の一行については、やはり賛否両論。
巷の評価としては、賛否の否のほうが多いかな…。
私は賛かな。
その一行で、ゾッとさせられたので。
ややダメ押し気味な一行で、蛇足なのかもしれませんが、これもアリなのかなと思ってます。
エンターテイメントとして楽しめました。
出版禁止を思い出す。
内容は全く違う本ですが、ルビンの壺が割れたを読んでいて、長江俊和さんの著書「出版禁止」を思い出しました。
この出版禁止は、小説のいろいろなところに仕掛けがはられています。
アナグラムのような言葉遊びで、真実にたどりつくためのヒントが隠されていたりして、表面上の物語とは違った視点で見ると、真実が見えてくるという小説です。
こちらもエンターテイメント性の高いミステリーです。
ルビンの壺が割れたも、実はもしかしたら、その裏に隠された真実があるのかもしれません。
私には見つけられませんでしたが…。
まぁ、ともかく、ルビンの壺が割れたは、私は楽しめましたよ。
ぼんやりしたことしか書けなくて、すいません。
以上、「宿野かほるさんの著書 ルビンの壺が割れたを読んで」でした。