こんにちは、ショウヘイです。
架神 恭介さん至道 流星さんの著書「リアル人生ゲーム完全攻略本 (ちくまプリマー新書)」を読みました。
この本、「リアル人生ゲーム完全攻略本」という題名がすごく魅力的。
本屋さんで、表紙を見て手に取り、少し内容を確認して、即買いしました。
リアル人生ゲーム 説明書編。
この本は、大きく2つの章に分かれています。
一つ目が、説明書編。
二つ目が、攻略本編。
その一つ目の説明書編のおもな内容は、神様の上司と部下の会話。
神様に上司と部下がいるという設定が笑えるんですが、その部下が制作した「人生」という多人数参加型ゲームについて、上司から文句を言われたり、部下が愚痴ったりする話です。
そんな神様の業務である、多人数参加型ゲーム「人生」が、すなわち、我々人間がこの世で生きている、リアルな人生ゲームのことです。
そのリアル人生ゲームに、はっきりとした目的がないため、上司が部下に、ゲームの説明書を作れと言われ、部下が困っているというのが、説明書編の内容です。
まぁ、私達人間が生きていく上で、何が人生の目的なのかというのは、おのおの決めたり考えたりすることなので、部下が困るのも仕方がないなと思いますがねw
この説明書編は、架神さんが担当しています。
リアル人生ゲーム 攻略本編。
二つ目の攻略本編では、このリアル人生ゲームの攻略の仕方について、書かれています。
その内容は、ゲームの基本条件についての説明や、結婚などのライフイベントや、戦争や財政破綻などのビッグイベントなどの説明です。(イベントと言っても、良いことばかりではない)
例えば、ゲームの基本条件である職(クラス)について言えば、サラリーマンや、経営者、フリーランス、農業のようなファーマーに分けられています。
また、年金受給者やニートなど(文中ではスッピンと呼ばれている)も分類されています。
それぞれの職についてのメリットやデメリットが書かれていて、自分がどの職を選択スべきかの参考になります。
それ意外にも、お金や資産について、結婚や離婚や子育てについて、相続や介護についてなど、書かれています。
また、それぞれのイベントの発生確率も書かれていて、例えば、結婚は男性が71%、女性が81%の確率で起こり、離婚は35.6%の確率で起こる(日本では)、とか。
私が切実だなと思ったのは、親が認知症になる確率が14~25%というもの。
ビッグイベントでは、南海トラフ巨大地震が人生ゲームのプレイ中に起こる確率が70~91%。
世界金融危機の発生確率100%。
日本の財政破綻確率100%。
(この日本の財政破綻確率について、私は100%ではないと思っていますが…)
確率の数字だけ見ていると、ちょっと怖い気もしてきます。
この攻略本編は、至道さんが担当しています。
リアル人生ゲーム完全攻略本の感想。
リアル人生ゲームは、神様が造ったもの。
そんな設定の本なんで、フィクション色の強い本かと思いきや、人間の人生について、とりわけ日本人の人生について、客観的な視点で、リアル人生ゲームの現状や攻略についての説明がされています。
今の自分の人生を客観的に見る上で、とても参考になりました。
また、地震などのビッグイベントについて、あらためて考えさせられました。
自分自身を省みながらも、世の中のもっと大きな出来事について気を払うことがあんまりない、私のような人にとっては、読んでおくと良いかもしれません。
最後に、AIの未来についても書かれています。
AIが発展し、シンギュラリティというAIが人間の能力を超えてくる時代になったら、どうなるのか…。
そんな未来についての言及もあります。
それはそれとして、自分のリアル人生ゲームが、クソゲーなのかどうかを考えさせられる本でしたよ。
まぁ、私の人生はクソゲーじゃないと信じていますがね。
以上、「架神恭介さん至道流星さんの著書 リアル人生ゲーム完全攻略本の紹介と感想」でした。