こんにちは、ショウヘイです。
大学に入学した頃、私は怪しいサークルの勧誘を受けて、少しの間入っていたことがあります。
入っていた実感はほとんどなくて、ほんのちょっとだけなんですが。
嫌な目に遭いました。
大学の入学手続きで。
東京の大学入学が決まって、入学手続きを行うために、大学の窓口に行った時のこと。
大学の窓口で、事務の人に入学手続きの書類をもれなく提出しました。
手続きを終えてホッとして帰ろうとした時のこと、その窓口の近くに2、3人の人がたむろしていて、私を手招きしていました。
学生っぽい感じでしたが、「入学手続きの係として使われているアルバイトの学生か?」と私は思い込み、言われるままにその人たちについていってしまいました。
その人たちについていく途中、「どこから来たの?」とか「出身高校は?」とか、たわいもない話をしながら、歩いていきました。
大学近くのあるビルの一室にその人たちとともに入っていくと、たくさんテーブルと椅子があり、それぞれのテーブルで2、3人が話し込んでいる感じでした。
私も、その人たちとともに、テーブルのひとつにつきました。
で、何が始まるかと思えば、その人たちに哲学的な思想のような話をしてきました。
上京したてで緊張もあったせいか、私はそれに乗っかってしまい、うんうんと聞いていました。
で、そこでようやく、「あ、これはサークルの勧誘だ!」と気づきました。(我ながら、遅い気づき…。)
それから、話が変化し、サークルの入会の話になり、サークルの入会にはお金がかかるとかいう話になっていきました。
最終的に、サークルに入会するのに5千円かかるので、5千円払えみたいなことになりました。
「もし、サークルが気に入らなければ、あとで返金するから」という甘言があり、またこの時、私は精神的に不安定な時期でもあり、何かにすがりたい思いというのも相まって、つい5千円支払ってしまいました。
お金を支払った後、その日はそのまま帰ってきました。
大学入学後。
その後、大学の入学式があったり、受講する科目の登録手続きがあったり、私はバタバタしていました。
私が入会してしまった思想系サークルも、私はまだ片足を突っ込んだ状態でした。
サークルの集まりがあるからということで、私は律儀に集合場所に行き、またあの人たちと会うことになりました。
集合場所からまたぞろぞろと歩いていき、今度また違うビルの一室に連れて行かれました。
そこは、お座敷になっていて、部屋の窓側に教壇のようなものがありました。
その部屋には、おそらく2年生以上の在学生が10人以上と、私を含めた新入生と思しき人たちが同じぐらいの数、集まっていました。
お座敷なので、床に直に座る感じで皆あぐらをかいたりして座りました。
そういえば、女性も数人いました。
で、何が始まるかと思いきや、部屋の入口から、大学生でない、少しお年を召した男の人が入ってきて、講演が始まりました。
そのお年を召した男の人の話の内容はあんまり覚えてないですが、なんか「後悔しない生き方」とか「生きる意味」みたいな話だったと思います。
小一時間の講演の後、2年生以上の在校生が新入生に対して、講演についての感想を聞いたり説明をしたりしていました。
私も、学部の先輩にあたる人から、レクチャー的なことをされました。
その後、会はお開きになり帰ることになりました。
レクチャー役の学部の先輩とともに、私は駅の方へ歩いていきました。
その帰り道でも、その人はサークルについての思いを熱く話をしてきました。
大学の授業が始まって。
それからしばらくして、大学の授業が始まると、私は語学のクラスメートと仲良くなり友達になりました。
その友達と話している中で、私が片足を突っ込んでいるサークルについての話題になりました。
友達から、「そのサークルは、自分も勧誘されたけど、怪しいからやめた」という話を聞き、私も「そういえば、思い当たることがあるな」とようやく気づくようになりました。
私は、そのサークルから距離を置くことにして、サークルの集まりに行かず、フェイドアウトすることにしました。
フェイドアウトして。
フェイドアウトを決め込んだ後、特にサークルから「集まりになんで参加しないんだ!」のような強めの連絡はありませんでした。
ただ、私が大学の近くのコンビニにいたところ、あのレクチャー役の先輩に声をかけられ、「最近、サークルの集まりに来ないね?」みたいなことを言われました。
その時は、「体調が良くない」とか「忙しい」とか、言い訳して逃げたんだと思います。
その後、その思想系サークルとは、まったく関わることがなくなりました。
反省。
サークルに入った時に支払ってしまった5千円は、いまだ取り戻せていません。
というか、もうそのサークルに関わるのが嫌だったので、5千円を返せと言いに行くのも気が引けたのですね。
また、うまく丸め込まれて、そのサークルに再び入る羽目になるのも、怖かったですし。
気の弱い私は、つい流されてしまうので、近づかないことが一番だろうと思ったんです。
新入生の教訓。
田舎から東京に出てきたばかりの私は、周りがよく見えてなくて、冷静に物事を考えることがうまくできない精神状態でした。
その隙を突いて、知らない人からの誘いに私はつい乗っかってしまったというわけです。
春先のこの時期、大学入学を期に環境がガラッと変わる人は多いと思いますが、何かの誘いを受けた時は、よく考えてから行動すべきですね。
私の場合、冷静に考えてみれば、初めて会ったその日にお金を要求されるようなサークルの勧誘は、完全にアウトですよね。
今更ながら、決して安くない5千円というお金を支払った私は、バカだったなぁと思います。
今は、インターネットが普及しているので、そういった怪しいサークルの情報は出回っているかもしれません。
入ろうとしているサークルがちょっと怪しいなと思ったら、ネットで調べるなり、クラスと友達とかから話を聞いてみるなりして、情報を集めた方がいいと思います。
また、大学の学生課に相談に行くのも有効だと思います。
ともかく、そのサークルに入るかどうかはよく熟考して、サークル入会の即断は避けるべきですね。
特に、すぐにお金を要求してくるようなサークルは、やめとくのが賢明だと思います。
どうか…気をつけなはれや!!